税理士が教える個人事業主の会計ソフトの選び方 1

会計ソフトは経理の知識がない方に必須のツールである

 

個人事業主として事業を開始した場合、絶対に必要になる作業が、経理です。開業届の提出をしたら、売上の有無にかかわらず毎年の確定申告が必須となります。従って、確定申告作成の基礎となる会計帳簿の作成は、必須です。

単なる帳簿付け程度であれば、家計簿の感覚で、手書きやExcelで作成可能です。しかし、税金面で優遇措置を受ける青色申告を行うためには、複式帳簿の方式で記載しなければなりません。経理の知識があれば手書きやExcelでも複式帳簿の方式で作成できますが、多くの方には大変な作業です。

経理の知識がない方や作業効率を考える個人事業主はどうしているのでしょうか。それは、経理知識がなくても複式簿記に基づく帳簿の作成を行ってくれる最新の会計ソフトを使っているのです。

 

会計ソフトを選ぶ基準

では、会計ソフトは、どれを選べばいいのでしょうか。

ちなみに、あなたの会計ソフトを選ぶ基準はなんですか。

値段ですか?

使いやすさですか?

サポートですか?

Macで使えることですか?

 

多くのブログやネットの記事で会計ソフトの比較がされていますが、一番大切な部分が書いてありません。それは、あなたの経理に対するスタンスとあなたが住んでいる地域のことです。

 

帳簿の作成から申告まで自分でやる方

帳簿の作成から申告まで自分でやるという方は、他のかたが書いているブログや記事を参照して問題ありません。ネット環境があり、パソコンを使うことに抵抗がないのであれば、インストール型の会計ソフトではなくクラウド会計ソフトの導入をお勧めします。選ぶ基準として値段をとるのか、自分自身にとっての使いやすさをとるのか、疑問点や操作方法に対するサポートをとるのかは、人それぞれです。体験版を使用しつつ皆様の選択基準に当てはめてください。(後日この部分についても詳しく書く予定です。)

 

帳簿の作成から申告までにサポートが欲しい方

・帳簿の作成から申告までにサポートが欲しい方

・はじめは経理の時間が取れていたのだか忙しくなってきて経理のサポートが欲しい方

・申告内容に自信がなくて他のかたにチェックしてほしい方

この方々は、単なる会計ソフトだけの比較で、ソフトを選んではいけません。他の方のブログや記事では、このような方々は税理士を利用する方向に誘導する内容になっています。サポートしてくれるのは、税理士だけでしょか?

皆様のお住いの地域に商工会や青色申告会はありませんか。ある場合には、経理のサポートをしているか、どのくらいまでサポートしてくれるのか、申告のお手伝いをしてくるのか、年会費はいくらなのかなどを調べてみてください。きっと驚かれると思います。

実は、忙しくなってきたので経理のサポートが欲しい方や、申告内容に自信がなくてチェックしてほしい方からの問い合わせが非常に多いのです。次回は、実際にあった問合せからなぜ、商工会や青色申告会の調べる必要があるのかをお伝えします。